薬膳の考えに基づく食養生


食べること=体の養生となるような食事を提供します。薬膳の考えに基づいた食事療法とも言えるでしょうか。「美味しい!」と思う瞬間が体の中で小爆発を起こし、それが元気の源になるようなメニューを提供します。中でも、特にこだわっているのが、「胃腸を元気にすること(腸内環境を良くすること)」と「自分たちで作れるものはイチから作ること」です。ストレスで胃腸の調子が良くない、なんとなく気持ちが晴れない、というような体や心の不調を、食事を通じて少しでも癒し、本来のバランスを取り戻せるようなメニューをご用意します。くろゆり荘を運営するスタッフは、日本中医食養学会公認の中医薬膳指導員と、国家資格である調理師免許を保有しています。食養生における考え方も薬膳の考えが基本となっています。

 

使う食材の多くは胃腸に良い食材


◆胃腸を元気にする(腸内環境を良くする)水
中宮温泉の源泉をそのまま使います。「飲める胃腸の湯」として知られるこの源泉を、名物である温泉粥をつくる際にはもちろん、煮る・炊く・蒸すといった調理のほとんどの調理法で使います。

◆自家製の発酵食品
白山麓産の米からつくった糀をもとに、自家製の「塩糀」「しょうゆ糀」「糀甘酒」「酒粕味噌」等の調味料を作っています。この地域の伝統的な発酵食品である味噌も和食や洋食、中華やエスニック料理に至るまで、ジャンルに囚われない形で使用します。

◆胃腸に良いとされる野菜や野草
薬膳学では「和胃(わい)」「健脾(けんぴ)」という、胃腸を穏やかにし健康にする作用がある食材が多くあります。この地域で採れて、和胃・健脾作用のある野菜を独自でチョイスします。

◆ハーブ・薬草・野草
ハーブ類や、昔から民間療法として使われている薬草類も積極的に使います。くろゆり荘周辺やスタッフの自宅ガーデンでは食用できるハーブ類や薬用植物を育てており、自分たちで味や品質を確かめた上で提供しています。また、この周辺では、昔から民間療法として自生する植物が薬草として利用されています。そんな伝統的な知恵も借りながら、体に取り入れやすい形にして提供します。くろゆり荘周辺の薬草園なども整えば、お客様に自ら薬草や野草を摘んでもらって、料理の食材やお土産にするプログラムも企画します。

◆気巡りに良いとされる魚も
私たちは食材一つひとつの作用に注目し、その組み合わせ方も大事にしています。イワナを代表とする渓流魚もそうですが、積極的に海の幸も食材として使います。幸いにも石川県は海にも面しており、輪島や珠洲といった能登半島周辺の海で獲れる新鮮な魚介類も手に入りやすいです。山の幸と海の幸をうまく組み合わせて、ひとつのメニューとしてご提案したいと思います。

 

自分たちで作れるものはイチから作ること


白山麓は、自然豊かな地域ですので、薬効が認められている植物(薬用植物、メディカルプランツ)が自生していたり、自分たちで栽培するにも非常に良い環境であります。この地の利を最大限に生かそうと、自分たちで作れるものはイチから作っています。本当に良いもの作っているという自負はありますが、それが現代のライフスタイル、現代の食事習慣にフィットし時代に必要とされるものでなければいけません。昔から伝わる知恵を現代風にアレンジすることも大事にしながらメニュー開発しています。